Learning by COVID19
コロナはまだ解消されていないが、私たちにとって多くの知見を与えてくれた。
①生活への影響、経営への損害は、突然、外国からやってきて、とてつもなく大きな影響を与える。
DXどころの話ではない。まさにDisruption(破壊的創造)である。
②コロナへの対処は各国で異なっている。
しっかりしたリーダーが居て先手必勝の取れた国は影響が少なく収まっている。
逆に甘く見て対応が遅れた国は大きな損害を出し続けた。
③コロナの影響はリーマンショック以上の損害を各国とも出した。
各国とも紙を自国の紙幣に印刷して目の前の財源不足に対処したが、このツケは必ずやってくる。
④定額給付金の実行が1週間で終了した国もあれば、数カ月かかってしまった国もある。
行政の仕組みが単純な国と複雑な国との差でもある。
⑤いつまで続くのかは、ワクチン次第である、との思いが一般的であるが、現時点でも「いかに早く収めるのか?」
の基本的議論は行われていない。
目前に課題があるのに、根本的対策を考えない体質は、至るところに横たわっている。
日本の国際競争力の低下は、ここ30年間で著しい。でも、この問題の本質を追究し、抜本的対策を提案した人は殆どいない。今回ABC協会は仲間と議論して「日本の国、企業、官公庁、学校」などを多角的にみて、「日本を隆盛させる方法」をいくつか創出した。でも対策のほんの一部でしかないと感じている。
国家の財源を確保するための第一歩は企業が利益を今までの2倍以上生み出すことである。今回コロナで崩れてしまったが過去7年間で営業利益を2倍以上出した企業は50%を超えている。コロナを乗り越える知恵と実行は、まだ多く残っている。